トウキョウ*リアルワールド

生存報告という名の備忘録

ゲーム「シロナガス島への帰還」をプレイした話

※注意※

この記事は当該ゲームの盛大なネタバレを含みます。

未プレイの方はプレイしてから読むことをオススメします。

特にノベルゲーム「NOeSISシリーズ」、「妄想科学アドベンチャーシリーズ(Chaos; Head及びChaos; Child)」、ライトノベル嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(4巻~8巻)*1」辺りが好きなオタクは悪いことは言わないのでとりあえずやって下さい。Steamで500円で買えるし10時間かからないくらいで終わります。こんなブログなんか読まなくていいからそっちをやれ。今すぐやれ。さっさとやれ。やってから読め。読んでください。よろしくお願いします。

 

 

 

 ★きっかけとFirst impression

 このゲーム、元々よくブログを読ませてもらっているフォロワーさんが度々話題に出していたためタイトルだけは覚えていたのですが、最後にやったノベルゲーム(歌影)が履修するのに死ぬほど時間かかってたのもあって、今更新しいノベルゲームを履修するということにずっと二の足を踏んでいたんですね。そんなある日、冬とは全く別の見る専アカウントでフォローしていた絵師さんがskebの依頼で主人公格キャラの1人・出雲崎ねね子を描いているのを見つけ、えっあっあの子って黒髪赤目女子なの!?という非常に短絡的な性癖センサーに引っ掛かったことがきっかけでそのまま流れるようにDLしました。…動機があまりにも不純すぎる…。私が黒髪赤目学生服に弱いのはまあ、鷹白千夜とか楯山文乃の見た目が性癖な時点でお察しです。数日前に気づいていればセールがやっていたとか何とかいう話ですが、まあこの価格帯なら誤差でしょう。

 ところでこのゲームでは「不死の追求の過程で生物兵器を生み出した」というお話があり、NOeSISで言うところの赤い人みたいな造形の「人に近い等身をしているものの人間の姿をしていない生物(ゲーム内では【シロナガスの悪魔】とも呼ばれる)」が登場するのですが、こいつが時々不意打ちをぶち込んでくるんですよ。これが不意打ちホラーに弱い私にはめちゃくちゃ怖くて、基本的にPCゲームを夜しかプレイできない私はこいつに暫く怯えながらプレイしていました。レイモンド卿亡き後のエレベーター使用時のシーンで並々ならぬ恐怖を味わった上に幻覚分岐で普通にやらかした後、エレベーターの恐怖シーン以降セーブしてなかったことに絶望した私はこの辺からDiscord上での実況プレイを始めます。

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私の中ではもう既にホラゲ扱い

 

 

 ★嘘じゃないもん!ほんとに美少女いたんだもん!!

そんなわけで、レイモンド卿のカードキーを入手して4Fへ消えた池田を探す為にねね子が探索をする場面あたりからDiscord上での配信を始めました。探索に切り替わったためやや警戒しつつ、まだ暫く恐ろしい要素は出てこないだろうと呑気な会話をしていました。

まだこの時は。だってそんな、そんなことあるって思わなくって……

 

いざわ「この(画面中央の)お嬢可愛いなぁ…」

ぼく「あ〜わかる、アキラいいよね。でも実はもう1人金髪女子キャラがいてさ、その子がめちゃくちゃかわいいんだよ。見た目と喋り方が超好みで。アウロラちゃんって言うんだけど…多分そのうちまた出てくるから言うね」

いざわ「へえ、そうなのか」

 

ねね子『そ、そんな女どこにもいないぞ!』

ぼく&いざわ「?!?!!?!?!!」

 

 まさかこんなことになるとは思っていませんでした。こんな鮮やかなフラグ回収ある?次に出てきた時はもうN-131だったのでとても複雑な気持ちでした。サーバーの面子は一人を除いてこの作品は知らなかった上、配信を開始した時点で既に4章だったので、作中時空においてのアウロラにまつわる認識の齟齬が発覚した段階で配信にCGを流さなければジゼルがアウロラを呼ぶシーンでものすごい空気になったであろうことは間違いありません。うそじゃないもん…美少女いたもん……ちょっとだけ某症候群を思い出しましたが、さすがにそっちのオチではなかったのでよかったです。

 もともと冒頭から含みのある話が多いなとは思っていて、解像度を上げるために周回しようとは思っていたのでクリア後にもう一度冒頭から伏線を拾い直す気で読み込んで行ったのですが、その前提で注意しながら読んでいると確かに屋敷連中はアウロラの部屋を案内してなかったりとか、電脳再演時はトマス死騒動のスチルでアレックスの後ろにいるアウロラが推理時に回想されるシーンにはいなかったりとか、結構細かいところに色々あるんですよね……ショタアレックスと同時に描写されたタイミングが多いのもあってなんかトマスとジェイコブ、ジゼルとアキラみたいなノリで勝手に金髪男女(?)2人をニコイチ認定してました。あまりにもミスリードすぎる。お前の部屋はどこなんだよアウロラ…一体どこの部屋の電気がついていたというのだ……。(これは僕の勝手な妄想ですが、仮想アウロラの部屋=ジゼルの元の部屋=ジゼルが卿を初めに呼び出した部屋だったりしないかな、とは思ったり思わなかったりしました)

 終盤の回想に突入するまで冒頭などで出てきたビジュがまじのまじで出てこなかったのでいざわには割とすぐCGを見せたのですが、瞬きするCGはいいですね。最初はCGが動いたことにやたらとびっくりしていましたが、今ではいくら見ていても飽きません。*2スマホソシャゲでのLive2dに慣れつつある昨今ではさすがに画期的とまでは言いませんが、それでも静止画より生気を感じられるというか、私はとても好きです。

 

 

★ロッカーパニック

 パニックになってる人がいると却って冷静になるみたいなお話はよく聞きますが、創作作品においてむしろ私は視覚から他人の感情をインストールする癖があるので(ex.映画の登場人物から貰い泣きする)、ねね子がパニックに陥るテキストを読んでつられてめちゃくちゃパニックになってました。特に地下。このゲームは特に音楽との合わせ技がうまいので尚更です。地下探索アナザールート編、人影が発生した時点で早くも半泣きですよ。ビビり舐めんな。

 

ぼく「これどこに逃げれば…いややっぱ資料室しかないか」

いざわ「えっ今の制限時間早過ぎない?」

 

 このゲームは要所要所で制限時間付きの選択肢があって、まあまあ猶予がある時もあれば一瞬で消えるのもあり、ここは一瞬だったので一気に心拍数が上がりました。

 

ぼく「ロッカーとキャビネット…うん!最左のロッカー開けた時ねね子がここは隠れられそうみたいなこと言ってた!」(即断)(クリック)

いざわ「これはまあ普通にロッカーの方が死亡フラグだよね……あ」

ぼく「ねえそういうのは早く言って?!」

 

 第五人格のロッカーに隠れた時のような画面になり、早速ビビってゲーム画面のウィンドウを縮小する私。たけし城みたいなやつか…と呟くいざわの言葉を聞こえないふりをして、ねね子よろしく息を潜めていた私は────

 まあ大方予想はついていたのですが、予想がついているのとビビるビビらないはまた別の話ですよね。一旦安心させてから落とすんじゃないわよ。ウィンドウを小さくしておいても関係ありません。いえ最大化してたら多分こんなもんじゃ済みませんが……

 

 

ぼく「不意打ちホラー全部無理」

いざわ「不意打ち演出、今のロッカーみたいに文脈があればいいけど、驚かしありきで来るタイプのやつは寧ろイラッとするんだよね」

ぼく(どうしてイラつく程の余裕があるんですか…?)

 

 

★Discord

 Discordのライブは画面共有だけかと思ってたんですけど、ゲームの画面だけでもできるんですね。一つ勉強になりました。最初は仕様がどうなっているのか知るのも兼ねてライブのままプレイしていましたが、気が付いたら意外と人が増えていたので終盤の方は割とプレイしていて気が楽でした。ただしこの配信機能はゲームのウインドウを小さくしてしまうと画質がたいへん粗くなるらしく、生粋のビビりな私はすぐゲーム画面を小さくしてしまうため、画質がガビガビだからちゃんと大きくしてと言われ続けていましたが。

 特に最終盤の手前の部屋では探索パートを挟んだ上にねね子がフラグをたてまくる発言をするのでヒヤヒヤしていました。培養槽をぶち破って化け物が出てくる展開、わりとまじでありそうで怖いじゃん!

 

いざわ「ねえ冬、画面ガビガビでよく見えないよ?ちゃんとフルスクリーンにしないと」←楽しそう

みら、い「フルスクリーンにしてついでにヘッドホン大音量でやろう!」←超楽しそう

idea「是非フルスクリーンにしてやって下さい、大丈夫なので。……たぶん」←半分笑ってる

ぼく「ここにぼくの味方はいないのか?」

 

 この直後に何も入ってないかに見えた培養槽の化け物が突然現れたりして普通にビビって叫びました。画面が小さくなければ即死だった(本当か?)。だから不意打ち演出はよくないって……

 

 

★えくすとら

ぼく「…EXTRAって不意打ち系の怖いのある?」

idea「んー……無くはない? けど、まあ多分ロッカーが一番怖かったろうから大丈夫っしょ」

ぼく「それなら行けるか!ヨシ!」

 

 

 

 なんだよアレックス、お前しれっととんでもないトラウマ持ってんじゃねえか……。生まれて初めて怖さのあまり寝れなくなったという体験をしました。恐怖の一撃、冬はダウン状態です。翌日3時間睡眠で横浜に向かう羽目になったので、今度からホラゲーをやるときは翌日予定のない日にしようと心に決めた冬でした。そもそもホラゲーじゃないよねというツッコミが数件飛来した気がしますが、気のせいでしょう。

 いやまあ、不意打ちホラーでもタイミングが読めるものってあるじゃないですか。お前ここ絶対来るだろ!みたいな。正直布外したらなんかいる展開と外さなかったけどテレビ局の人たちが凄い目に遭うところは読めてたんですよ。読めるとどんないいことがあるかというと画面を小さくして恐怖刺激の量を抑えることはできるんです。ただあの…話が戻ってきてアレックスが書き換えられてるのは正直ちょっと…読めなくて…大画面で見てしまいましたね……。キーボードをガシャッと適当になぞったみたいな名前、ダイパの欠番バグとかああいう類のものを思い出して本能的な恐怖を感じるので無理です。感想録としてちゃんとゲーム内で出ていた名称を打ってあげようかとも思いましたが、もう一度あのシーンを見るのが怖すぎて諦めました。対戦ありがとうございました。

 現実世界が進行形で書き変わるロジックが厳密に明かされなかったので多少ここはなんだったんだろうという気持ちにはなりましたが、ねね子の完全記憶能力は本編ではちょっとチートじみた強さを発揮しただけだったので、ここで池田とアキラは順応してるのに完全記憶能力持ちのねね子だけがプレイヤーと同様の事実を認識できていて異様に怯えてるっていう演出はちょっと良かったです。プレイヤーもねね子の気持ちが味わえますね!いや別に嬉しくはないが???

 

idea「いやぁ…これはリアルタイムでやってるところの配信見たかったなぁ…」

ぼく「もしかして人の心をお持ちでない?」

 

 

★感想諸々

(死ぬほど言いにくいけど)アウジゼが良すぎる。

 もともと女女感情に弱いオタクではあるのですが、ひどい境遇にある二人のうちより酷い仕打ちを受けている方がより他方に親切みたいなおしまいしか感じられない関係性、割と好きなんですね。前提から最高。あとアウロラがめっちゃ可愛い。冒頭の残された疑似人格的な?アウロラとの邂逅→N-131とジゼル→本家アウロラとジゼルみたいな流れで食わせていくなんてあまりにも卑怯じゃないですか? 本家アウロラが良すぎて一通りプレイし終わった後このあたりの過去シーンはもう2回ほど見ました。本筋にはあまり関与しないために省かれた日常、みたいな概念も好きなので(鏡の牢とか女バス合同はそれらの成分を創作で補完したいというものが原動力だったので典型ですね)、今はアウジゼを摂取したいという気持ちでいっぱいです。どこかにいいアウジゼが落ちてたら教えてください。落ちてませんか…?

 

・ねね子がかわいい。

 初手速攻で逮捕の実績を解除してしまったのはまあ、そんなこともありますよね。あるだろ…?あると言え。あるったらあるんだ。とある一件についてはあまり解釈の一致とはいきませんでした(多分私はアキラと同じリアクションをすると思います)がまあ、それがねね子だから仕方ないよね。

 何が可愛いってとにかくもう、池田に置いて行かれたくないときとかのあの面倒な言い回しとかめっちゃ可愛すぎてやばいですね(語彙力喪失)。私自身典型的なツンデレを踏んだ経験もあまりありませんが、そういうのともまた一味違った、自分のレベルを割と自覚した上で小物感抜群の口先がよく回るところとかが大変可愛らしくて仕方がありません。そういえばねね子と池田のもともとの関係性って何だったんだ…?と今更ながらに思うなどしているのですが、何か言及ありましたっけ…。見落としてるだけの可能性はありますが、学生服を着ているからには中高生ぐらいでしょうという安易な決めつけの上であんな後輩が居たら楽しそうだなと思うなどしていました。もちろん、それは自分が池田くらい取り柄のある人間であればの話なのですが……。

 

・過去シーンの出し方が良かった。

 個人的にめっちゃいいなって思ったのが、諸々の伏線回収にあたる過去シーンの使い方です。回想によってそこまでにあったキーポイントの回収がされていくのってすごい好きなんですけど、その一方で普通の回想ってメインストーリーの時間軸進行を止めて始まることになるじゃないですか。最近ワートリのアニメ放送を見てて思ったんですけど、やっぱり普通の回想ってなんか導入から現在時空の回帰までワンパターンになりがちなんですよね。それがこのゲームでは「ねね子がキーパーソンの意識に介入して手掛かりを探す」になることで意味のある過去シーンになっているのが良かったです。褐色肌属性は無いのでチェックから漏れてはいましたが、そういえばジゼルも黒髪赤目だったんですね。鏡のCGに現世ねね子のノイズが走るところとかかなりかっこよかったです。

 ちなみに実況プレイ中は「ここは過去話だし分岐とかなしで走破いけるやろ~」と特に何も考えずに適当な選択肢を選んでいたらいつの間にかトップに戻されていたのでびっくりしました。視点が「ジゼルの中に介入したねね子」になっているのを忘れていて(ジゼルの回想感覚で読んでいた)「視点を疑う」みたいなのをトリガーにしないと帰って来れないのを忘れていたためでもあります。キャビネットの件といいコンパスARの件といい、お前マジでそういうとこあるよな…(1周目の資料探索の段を見ていなかったいざわがロッカーパニック目撃後資料探索の段に再度かかったのをみて「あっつまりN-131は屈めない?からキャビネット下段なら開けようがないってことじゃない?」と言い出し、いや…完全に目が滑っていたが…?)

 

 

 

 そんなわけで「シロナガス島への帰還」、非常に楽しくプレイさせていただきました。ありがとうございました。ここに書いたほかにも見どころのたくさんある素敵なゲームだったので、もしあれだけ註書きしたのにこの期に及んでプレイしていない愚か者まだ遊んだことのない読者の方がいましたら、ぜひプレイしていただきたいです。歌影よりは安いし短いです

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 実況プレイにお付き合いいただいた冒険者協会サーバーの皆様もありがとうございました。後生なので冬にあれ以上のホラーゲームをさせようと目論むのはお控えいただけると幸いです。

 

 

 

 

 ちなみにこれは余談ですが、幻覚のシーンの後にふと思い立ってTweetdeckを初めて使ってみようとしたら画面のあらゆる文章がバグっててめちゃくちゃ怖い思いをしました。リアル幻覚かと思った…何もそんなところでコンボ技使わなくてもええやん……

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そのタイミングでは怖すぎて撮り忘れたので後から撮った。少ししたら直った



 

*1:4~5巻のクローズドサークル命がけ推理描写とか6,7,8巻の「××」以外の視点で進行するみーまーを面白いと思った人にはたぶん刺さる。主軸はぜんぜん違うところにあるので1巻や映画を好きだよとだけ言われると何とも言えない

*2:ただし美少女に限る